闘う天使のための読書案内

人にやさしくばかりで自分を後回しにしてる人は「闘う天使」です。天使に笑顔が戻る読書案内を贈ります。

自分の人生が見えない、こうなったら理性だけが必要

「ときどき、自分の人生が見えなくなることってあるよね。そんな感じ?」

「三上さんにもあるの?」

「あるよー、すっごいある。これでいいのかなって、めちゃくちゃ迷うこと。

思い切った行動でしかぶち破れないときってあるよね」

たまにしか襲ってこないけど、それが襲ってきたときの絶望感というものはすごく暗くて深くて。

 

人生の先が明るく見えないときってありますよね・・・。

なんで突然不安におちてしまうんだろう。

 

そんな漠然とした不安から絶望へいってしまいそうなアナタへ。

『29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。(葉山アマリ:著)』

 

そのうち結婚して専業主婦になって、子育てして・・・

そんな未来をぼんやりと思い描いていたアマリさん。

 

現実は派遣社員で低収入。

彼氏にはフラれてしまい。

 

ワンルームの自室でぶくぶく太っている自分を呪っていました。

「いつから私はこんなことになっちゃったの?」

「どこで間違えたの?」

 

絶望に襲われたアマリさんは、29歳の誕生日を一人で迎えた夜、

「来年の誕生日に死のう」と決めました。

 

ただし、ラスベガスで遊んでから、という条件をつけて。

人生最期をカジノで思い切り遊び、そして、死ぬ。

 

そう決めたのはいいんだけれども、ラスベガスで使うお金はおろか、ラスベガスに行く旅費すらない。

 

どうやってお金を稼ごうか・・・。

 

考えた彼女は銀座のホステスのバイトをすることにしたのです。

ここから彼女の人生は動き出しました。

 

実話だからこそ引き込まれる展開です。

「え、ホンマに?」みたいな。

嘘のようなとんとん拍子で人生を切り拓いていっているのです。

 

なにかをやろうと腹をくくったときの力ってすごいですね。

 

「思い切った行動でぶち破る」

これがうまくいったら、本当に痛快です。

 

気をつけたいのは、思い切った行動のつもりが、

ただの「やぶれかぶれ」のとき。

 

ちょっと理性を保っておく必要はありますよね。

そんなとき、この言葉は有効じゃないでしょうか。

 

アマリさんを気に入ったお客である社長の言葉です。

 

なんでもそうだけれど、一流とか、高級とか、そういう言葉には気をつけないとね。

本質を見えづらくしてしまうから。

だからこそ、体験を通じて自分のものさしを持つっていうのはとても大事なことなんだ。

それは君を人の評価から解放してくれて、生きることを楽にもしてくれると思う

 

 

自分の人生の未来がつまらなく見えるとき。

実は他人の人生と比べてしまって落ち込んでいないかな。

そんな風に感じました。

 

 

アマリさんの場合は、死のうと思うところまで堕ちて、やっと自分の人生を大切にすることを始めたんです。

 

アマリさんが好転できた理由。

それは、理性があったからではないかと思えます。

 

ぶち破るための思い切った行動。

これは、「やぶれかぶれ」になってしまいがちなんですよね。

衝動的な行動は、勇気ではないのです。

 

アマリさんは死ぬことを決意しましたが、死ぬためになにが必要かをリストアップしていきました。

 

「ラスベガスでカジノを思い切り楽しむ」

これをしてからじゃないと死ねない。

ラスベガスでカジノをするために必要なお金はいくらかかるの?

そのために必要な貯金は?

収入はどれくらい増やさないとダメ?

今の生活費から節約できるところはどこ?それは金額にしてどれだけ?

 

今の収入で足りない分はバイトをしよう。

どんなバイトなら貯金できる?

ホステスならどうにかなる。

ヌードモデルのバイトもあるの?やるわ!

 

やろうとしていることは「死ぬ」という行動へ向かっているんですが、

実際はめちゃくちゃ前向きな行動になっているところが面白いし、人生って自分から行動しないと動かないもんなのだなあと感じます。

 

 

本質を見失う原因は、頭のなかがもやもやした不安でいっぱいのときではないでしょうか。

「なにが不安なの?」ときかれて、ちゃんと言葉にできないとき。

 

これらを言葉にしてみる。

それができているときは理性があるはずなので、思い切った行動は、けっして「やぶれかぶれ」にはならないはずです。

  

 


29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)