闘う天使のための読書案内

人にやさしくばかりで自分を後回しにしてる人は「闘う天使」です。天使に笑顔が戻る読書案内を贈ります。

人生に期待なんてしない、とつまらない日々を過ごしているときに読んでほしい

全部、大事だった。

後悔も悲しみも、悔しさも。

そしてこの気持ちに、何一つ、間違いなんてないんだ。

食べ過ぎ

 

 友だちとちょうどいい距離をつかむことができなくて、いつも孤立してしまう。

だからもう、一人でいる。人生に期待なんてしない。

そうしたらこれ以上、悲しい想いをしなくてすむから・・・。

 

そんな高校1年生の志音(しおん)が、吹奏楽部の部長・大志に誘われてドラム担当になったお話。

『屋上のウインドノーツ(額賀澪:著)』です。

 

コンクールで優勝するために猛練習の日々を送る青春。

いいなあ、こういう爽やかなの。

 

そして志音や大志の苦しむ心も、そういうのを通り過ぎてきたからこそ、手にとるように分かって、読んでいる私もちょっぴりほろ苦い。

 

 

「なんでみんな、こんなことするんだろうね」

「こんなこと?」

「だって、最後までいい思いできるのは、ほんの一握りの人達でしょ。

ほとんどの人がどこかで負けて、悲しい思いをするのに、どうして頑張ろうって思えるのかな」

 

 

無我夢中で一途に走れた、夢中になれたあのころ。

今もあれだけ夢中になれることってあるのかな。

 

いい思いができるのは、ほんの一握りの人たち。

それは大人になってからも同じですよね。

それでも、がんばってしまえるのは。

 

悲しい思いを避けることはできるけど、

それでは、楽しいことも味わえないってことを知っているからに他ならない。

 

だからこそ、悲しみも後悔も悔しさも、全部、いる。

 

学生のころって、そこらへんが分からなかったけれども、けっこう頑張れたような気がします。

 

今のほうが無難にやり過ごしていこうとしてるような・・・。

もったいないことをしているのかもしれませんね。

 

志音のお父さんが作った歌が出てくるんですよ。

 

君は他の人より少しだけ不器用で、

少しだけ声が小さくて、少しだけ臆病だ。

本当のことは何一つ言えずに生きている君がもし、

空を仰いで大笑いしたいと思うなら、

その後ろ姿をずっとずっと見ていよう。

 

迷って泣いて怒って泥まみれになって、

それでも歩く君の姿は

絶対に間違ってなんかいないから。

君なら大丈夫だから。

 

空が映り込んだ君の目は、きっと世界で一番綺麗だろう。

 

がんばっても、期待した嬉しいことがやってこないかもしれない。

けれど、

想いもしないところで観ていてくれた人が喜びをもたらしてくれる。

そういうことって、ありますよね。

「あ、こういう形で期待が叶ったんだ」って。

 


屋上のウインドノーツ

 

恋愛モノを期待する人にはおススメしません。

青春してて、でも恋愛は無しで、というのを読みたいかたにぜひおススメです。