闘う天使のための読書案内

人にやさしくばかりで自分を後回しにしてる人は「闘う天使」です。天使に笑顔が戻る読書案内を贈ります。

親切ってなんだろう?

正しいことをするか、親切なことをするか、

どちらかを選ぶときには、親切を選べ。

     by ウェイン・w・ダイアー

子どもの通う小学校の理念とか、クラス目標でみかけます。

「仲間に思いやりを持てる子に」

「親切な心」とか。

 

具体的にどうやって教えることができるんだろう?

経験を通じて覚えていくものだけど、あらためて考えてみると難しいなあって。

 

そんなときに、『ワンダー(R.J.パラシオ:著)』を読みました。

 

 

素晴らしい小説でした。

 

オーガスト・ブルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。

 

 

生まれつきの障がいのため、普通とは違う顔を持って生まれた10歳の男の子・オーガストの物語です。

 

家族から愛されて大切に育てられてきたオーガスト

10歳で始めて学校に通うことになります。

 

冒頭の言葉は、国語の先生が「今月の格言」として紹介した言葉です。

 

正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ。

 

親切ってどういうことをいうんだろうと考えたんですけど・・・。

この小説を読んでひとつ分かったのは、

親切って、不特定多数の人間にはできないなってこと。

 

親切なことをしたいときは、具体的な相手がいて、その人がなにを喜ぶかを想像して行動する。

これだけじゃないかと。

 

 

オーガストはみんなから不気味がられ、初日から孤立します。

けれど、親切な女の子・サマーがランチタイムで同じテーブルに座りました。

 

サマーはそれを親切だとは思っていなかった。

一人ぼっちはかわいそうだなというのがきっかけで、翌日からは、オーガストとおしゃべりするのが楽しいから、一緒にランチしていただけなんです。

 

相手がなにを喜ぶのかを知るためには、相手に好意的な興味をもつ必要もありますね。

 

「親切にしなければ!」と意気込んで、誰かれかまわず自分の思う親切を行うと、ただのおせっかいになってしまうんじゃないかと想いました。

 

みんなに親切なんて、ムリすぎる。

大切にしたいあの人に、まず親切にしよう。

 

 

修了式で校長先生のスピーチにも親切に関するこんな言葉がありました。

 

「人生の新しい規則を作ろうか・・・いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切にしてみよう」

 

人間には、親切である能力だけでなく、親切であろうとすることを選ぶ能力もあります。

親切というのは、とても些細なことです。必要なときにかける励ましの言葉。友情にあふれた行為。さりげないほほえみ。

(中略)

今日、わたしがみなさんにお伝えしたいのは、この親切という小さなことの価値を理解しようということです。

 

 

「人生の新しい・・・」は、『ピーターパン』の原作者・バリーの『小さな白い鳥』から引用した言葉だそうです。

 

 

必要だと思うより、少しだけ余分に親切に。

これもまた、努力ではなく、さらりとできるような人間になりたいなあと想いました。

 

子どもに「親切に」や「思いやり」を身につけてもらいたいなら、大人がお手本を示さなきゃね。

子どもによって成長させてもらってます。

 


ワンダー [ R・J・パラシオ ]

 

とにかくこの小説は最初から最後まで、どこも読み飛ばせない魅力に溢れていました。中学生くらいから読めるでしょうか。

まさにワンダフルな「ワンダー」。

すべての子どもに読ませてあげたいです。